ハンドルの握り方 デカイ手の人は注意!





握り方で激変する飛行性能 



Uコン操縦はシンプルですが、大変繊細な部分があり
ハンドルとその握り方一つで世界が大きく変る
機体設計と調整、パワーユニット選定等の話題は尽きませんが
マン/マシン・インターフェースのハンドルには重要なポイントが幾つも存在します。
形状・重量・ピッチ・リーチの前に
その握り方に焦点をあててみます。



しなやか、ハイスピードなハンドル操作を目指して


最新デジタルサーボ VS 手首

最新のジャイロ専用デジタルサーボが0.06秒で60度動くことを考えるとスゴイ!
しかしスティック操作スピードはそこまで速くはムリかな・・・
対する手首の反応スピードは測定したことありませんが、サーボモーターよりは速いでしょう
ワイヤーの伸びやテンション抜けが無ければUコンはかなり複雑でスバラシイ飛行が可能になるハズ・・・
残念ながら、機体性能が低いために思い通りに操縦できない?

わき道にそれましたが

どうしたら手首の神経を太くて敏感にできるか
新たな神経経路を開発できないものかと以前から考えていまして・・・・
手首だけ単独のコントロールは、実生活ではほとんどない
そのためUコン操縦トレーニングは実践しかなく、イメージトレーニングや
手首の新たな神経開発はムズイ・・・


ハンドル形状や各種寸法は重要だとしても


握り方による差が大きいかもしれない? と考えるようになりました



なぜかハンドルを持つ手が緩む


ガルーダを飛ばすと、3〜5Kgのワイヤーテンションが絶えず掛かるため
ハンドルはガッチリ握れるタイプを製作して使用していました。
復活した直後のことで、現代のハンドルを試すことなく・・・つうか好奇心から
ベストのハンドルを設計してやる!
そんなノリで遊んでいました。
それはそれでオモロク、自己満足していましたが

唯一の悩みは、しっかり握ったハズのハンドルの手が段々と緩んでいくこと


原因はワイヤーテンションが大きいから、仕方ないデンナ
ならば握力を鍛えればイイ?
仕事で運転中、渋滞でヒマな時、握力を付けるためにトレーニン治具を購入して実践
なるほど握力は付いたんですが・・・・
相変わらずハンドルを持つてが緩む・・・

最近はガルーダやガソリン機もご無沙汰でして
そのこと自体はあまり気にならなくなっていました

つうか、殆ど練習しない体質に問題があるかな・・・・


ところが・・・・


一ヶ月ぶりに飛ばした


電動フェニックスでも起こることが分った!


電動フェニックスのワイヤーテンションは強風時でも1Kg以下
スタート時にキッチリ握ったハズのハンドルが段々と緩んでくるのが分る


ここで気が付いた!


そのそも人間(生体)は無意識のうちに最適姿勢に変化していく・・・・
小学生に「キョ〜ツケ〜〜!」と号令かけてもその維持はせいぜい数分
「休め!」って言っても、それもまたムリな姿勢を強制することになる


ハンドルはキッチリ握らなければいけない


これは観念かもしれない・・・・


無意識のうちに手が緩むのは、それが最適姿勢であるか
ハンドル形状に問題がある証拠



キッチリ握るとこうなる


親指と人差し指に注目してください。

この状態は鉄棒を握った状態と同じで
手首コントロールより、ガッチリ放さない最適姿勢と言える・・



指先をくっ付けろ!


これで親指の神経伝達経路も有効になる


神経伝達の経路拡大と精度が上がる


手を広げた状態と、親指と人差し指をつけた時では手首の神経伝達に違いがある

これが重要デンナ!
ハンドルをガッチリ握った時と、親指と人差し指の先端をくっ付けた時では手首神経伝達精度が違う
こうすることで、指先からの神経経路を使えるようになる


手首でコントロールするのではなく

指先をコントロールする回路を使い、

そのシステムの一部としての手首コントロール


これは人間が日常生活で培った神経伝達経路を利用したにすぎない
しかしこれがUコンに生かせる



よく見てチョ!


ここにハンドル持つ手が緩む真相がある
しっかり握ったハンドルが操縦するうちに最適ポジションに移行している
親指と人差し指を付けることで、手首の神経伝達が人差し指の側面に移動している
これはシャドウフライト練習でも分るかな
四角宙返りのシャドウフライトで基準になっているのは人差し指であることに・・・


飛行中に必死に操縦してると


親指と人差し指がくっついて手が緩む


これは無意識のうちに行われる、結果として飛行中にハンドルを握り直したり
身体的なリンケージのガタとして現れ、操縦精度を悪化あせる



どうすればイイ?


親指と人差し指でできるループに合わせてハンドルグリップを作ればOK

チャリのバーテープ巻いて太くしマンタ!



これでバッチリ!



親指と人差し指の指先をくっ付け、人差し指の側面でハンドルアップ操作をするカンジ

手首でアップ操作をする感覚じゃなく、人差し指で操作する


もう一つポイントがありまして・・・


それは小指!


小指はダウン操作のトリガーとしても働いています
リーチが短いのでグリップも細くする必要がある(バーテープを巻いてはいけない)



ハンドルは人差し指と小指でコントロール   こう考えると合理的・・・




ハンドルを極める!


人差し指と親指のループ径と小指で握れるハンドルグリップ

小指部分は削り込んで細くする

今まではハンドルを握ったときのフィット感を重視していました
どうやら目先のことにとらわれ過ぎたかな・・・
このハンドル握るとビックリします
手首コントロールがとても自然
神経回路が充実して活性化していてバッチリ!
なにより、手が緩む感覚がほとんどない
フィット感は逆に悪いカンジなのが不思議デンナ!
ハンドルは色々作りましたが、


コレはヒットかもしれない・・・・








○●機体調整の極意!




ニュートラルは3つある!



電動化そして普段練習しないお陰でわかりマンタ!


電動化はUコンを理論的にした
なぜなら、パワーユニットと機体性能をキッチリ分けて考えられるようになった
エンジン機ではエンジン調整が大半を占めるか、大幅に時間とられて練習してるんだか
エンジン調整してるんだかワガンネ!
もちろん、エンジンがつまんないなんて言ってるんじゃない(すんごくオモロイ)
ただ、短い時間で整理して考えられる電動は圧倒的に有利


練習しないのもイイ?



練習しないつうことは、いつも新鮮感覚、煮詰まらない
上手く飛ばないのはすべて機体の性にすればOK!
練習しないので考える時間がオッパイある
なぜブランクがあると機体が飛ばなくなるの?


それは人間が高性能だから、


機体のエラーを修正できる能力があるから 


機体のエラーを克服すれば練習しなくて・・・・・




本題は・・・・

リンケージ調整が支配する飛行性能
機体製作で神経をつかうのは、主翼とスラスト、そしてリンケージ、それは今も昔も同じ
ただ、お仕着せのリンケージでは機体性能もお仕着せられるだけ
30年前なんかリンケージには3日掛けた、確認、確認、確認、確認!
なんせ一度組んだらそれでお終い
二度と変えられない宿命!、あきらめの人生
何一つ調整できないリンケージで必死に練習!
機体のクセを逆補正するのが練習の目的
そんでも若いから結構イケて、「よし!、バッチリ」
ところが人間は正直!、本番でクセが元にもどりメタメタ
それよりエンジンの振動で100回飛ばせばガタガタになり
負け惜しみで「水平安定が良くなったゼ!」なんて・・・
だから、リンケージは耐久性命!、先輩に聞きながらブッシュ入れたもんで・・・・


時代は変り、「機体調整とは、自分に合わせればエエ!」となった・・・


人それぞれ顔が違うのと同じ
これはニュートラルについても同じ
理論的にはオールゼロがニュートラルなんすが、じつは微妙に違う・・・・
この微妙がエライ問題でして


ニュートラルがバッチリ! だと


水平・背面の高度が目をつぶってもバッチリ同じ


リバースの引起しが水平・背面バッチリ同じ


正宙・逆宙の大きさ・底面高度が目をつぶってもバッチリ同じ


横八の底辺が左右バッチリ同じ



飛行練習にブランクがあると上記項目が乱れるのは
リンケージ調整が甘いから、
本来の練習ではなく、機体のクセを身体が補正していただけ・・・



運動神経・反射神経が加齢により衰えれば衰えるほど
ニュートラルの意味がデカクなるは説明不要デンナ!







エレベーターニュートラ



エレベータートリムとも言える
プロペラ回転で推力を得ている関係?、垂直のラダーオフセットと同じ考え?
ダウントリムになって正常です
正逆宙の大きさを揃えるのに大変有効です
調整はとてもナイーブでして、クレビス90度回転が欲しくなる・・・・

ただ、万能ではありません

ベルクランクニュートラルのズレはエレベータートリムでは補正できません。

ベルクランクorエレベーターの見極めはエレベータートリム変化の過程で判明します。
エレベータートリムをクレビス180度で正逆大幅に変ってしまい調整に収拾が付かないなら

それはベルクランクニュートラルのズレでんな(特に小型機よん)





ベルクランクニュートラ


ベルクランク − フラップホーンはどうしても動作点の高さのズレが生じてロッドに角度が付き
アップ・ダウンで差動が付きやすい
その解消のために、本格スタント機では変形フラップホーンがあって大半のケースで問題が生じないと・・・・
しかしゼロではありません
特に小型機ではベルクランクが小型である上、半内装リンケージでは特殊なフラップホーンは使えません
電動フェニックスで初めて分りました・・・・
軽量・小型で運動性能がイイぶんより明確になったのかも・・・・
正逆宙の大きさを揃えるには劇的に効きマンナ!
エレベーターニュートラルに煮詰まったら最初に疑ってマチガイナイ!
ベルクランク − フラップホーンロッドのクレビス360度でウソのように解決するかも・・・・





ハンドルニュートラ



ハンドルニュートラルはシビア!
上記エレベーター・ベルクランク調整するとハンドルニュートラルにはモロ影響するデンヨ!
ムズイのが生体反応でして、2回目飛ばすと視角により体が自然と反応して原因を分りずらくする
ニュートラルはムズイ、しかし厳然と存在する
だから目を瞑れ!、飛ばしすぎると分らなくなる


Uコンはシンプルゆえ超ムズイ!


できるだけ新鮮感覚でハンドルを握ろう!
迷いは瞑想を呼び、それはより一層の不幸を呼ぶ?


スタントに終着点は無い!



これほどシビアでムズイとは


復活するまでシラなんだ!



キッカケは・・・・

数年前、AUCの飛行場でMNTさんが


「ハンドルニュートラルを軽視してると



絶対上手くなんねぇ〜ヨ」



最初は???、近頃やっと分ってきた!
つうか、気になってしかたない・・・・・・