デカ電動機の顛末w

デカ電動スタント機




散々悩まされたデカ電動、バケモノ・サイサでぶっ飛ぶモーター
ノーズが短く、バランスが崩れると姿勢変化が止まらない
低翼面荷重にも拘わらず、派手に失速してコントロールできない


なんですが、20インチペラ回して



ゼ〜〜ンブ解決させマンヨ!



問題点の洗い出し



サイサ対策



スペシャル・シャフト&スピンナーの製作


大型電動機は、サイサ対策を最優先で行う必要があります
巨大で重いアウター・ローターがサイサを起すと手がつけられないw
起動から5秒でモーターが千切れる
この事がキッカケでサイサについて考えはじめ、ガルーダを例題に各種対策を行ってきました
モーターの優位性は、低回転時のトルクにあります
回転数とサイサは密接に関係があり、回転数が低いほどサイサ・エネルギーは小さくなります
いかに低回転・大パワーを使いこなせるかが電動成功の鍵になる
エンジンと同じ回転数では、シャフトが軽いエンジン機の操縦性に勝てません




今回製作したスペシャル・パーツ
アウター・ローターとプロペラを近付け、スピンナー先端にウエイト搭載してサイサを減らす
ベースのシャフトは、ホームセンターで見つけた4分の150mmボルト(建築用)
製作をお願いしたのは、近所にある本間製作所



本間製作所    http://members.jcom.home.ne.jp/honmass/index.html






ノーズの長さ・上下重心位置


当時はナンも分かってなかったw
ノーズが短いほうが絶対有利だと信じ込んでいたw
ノーズを短くして、それに見合う軽量テールが出来れば慣性を減らせて運動性が確保できると信じていました
どうしたらノーズを短くして重心位置を維持できるかしか、考えてなかった
姿勢が変化した際にバランスが崩れ、操縦以外の力が加わりスナップ・ストールを起す
スナップ・ストール中はコントロールできないため、高度沈下や指定外方向へのターンが起りやすい
クルマで言えば、ドリフト状態でグリップが甘く滑っているのと同じ・・・
スナップ・ストールは次の一瞬で元に戻るから厄介、傍から見ると敏感に反応しているように見えますが
それは、コントロールできていないだけ、機体が勝手に動いている
スタント機の胴体に求められる性能は、姿勢変化によるバランス崩れをいかに減らせるか
狭い空域ですから、どこまでもハンドル操縦下になければダメ、年喰って鈍い運動神経なら、なおさら
敏感な機体じゃなく、コントロールし易い機体が求められる
そうすれば、練習量も減らせるし、ストレスも溜まらないw



上下重心位置についても同様、リポは主翼スラスト近くに搭載、脚もワザワザ軽いカーボンに変えたり
重心を下げないコトしか考えてなかった
もっとも、YAKはマトモに飛んでいないので飛行性能の評価はできませんでしたw
当時はインラインに優位性が有ると判断し、YAKをセレクトしましたが、その後色々ワガリ・・・・
今なら絶対に選びませんw

ココ数年で分かったポイントをすべて投入しマンヨ!





デッカ!



本当なら、アウターローターとスピンナーを一体にしたい、プロペラ後部に重量物があるとサイサの元になる
ノーズを伸ばすために、アウター・ローターはカウリングから半分以上突き出ています
冷却の問題を含めて解決できないかと思案、リポはカウリング下部に搭載して重心を下げます
重心を下げるとリードアウト高さを下げる必要があり、インラインはあらゆる面で不利になる・・・・
なんですが、低回転大パワーを実現できればプロペラ・エレクトとサイサをいっぺんに抑えられるかも?
ペラは正ピッチの20*13(F3A用)、逆転も考えましたが、ピッチが浅く低回転でメリットが出し難い
強烈なジャイロが予想されるので、サイサの封じ込めがポイントになる
RCヘリ用ジャイロをエレベーター側に搭載したCLジャイロ・キャンセラーも視野にありますが
まずは普通に飛ぶことから始めないと、先に進まない・・・・



コウすればエエネン




全長1800もあんよ


ガソリン機もデカイですが、YAKは胴体のボリュームが凄い
カウリングはフルフェースのヘルメット位あり、ペラは20インチ(50センチ)もある
リポは8セル(30V)あるので、KV350だと9000rpmも回ってしまう
当時はキャッスルAMPのガバナー・モードを使いこなせず、モーターが千切れまくった
まだCLスタント・モードが無い時代で、なんともはや先行し過ぎた感がありました
前例の無い、目の前で起きた事象を必死に考えて対策する必要があり、今考えると
恐ろしいコトを平気でやっていた・・・・知らないコトは冒険のエネルギーになると実感しますw
4年も経つと、少しは整理できたんですが、あらためてデカ電動のパワーと恐ろしさが分かる
エンジンなら30CC以上ないと20インチは回せません、電動パワーにゾクゾクするワナw




前後重心位置と姿勢変化



ガルーダ同様、デカイので部屋で組立られない・・・
駄作だと判明し4年間の放置プレー、はたして生まれ変わることができるのか?
競技用F2Bスタント機として使えるのか?
胴体は1850mmもあるワナ


デカ電動YAKを例題に前後重心位置と姿勢変化によるバランス崩れとの関係を考察
スタント機の前後重心位置は何処にあるべきか?
テール・ノーズの関係を絡めて前後重心位置が変わると一体ナニが起きるのか
オリジナル機体設計の考え方と調整方法のポイントを図解で分かり易く解説していきます
各重心位置解説をブログに公開してきましたが、前後重心位置について整理できるようになった
重心位置と言えば前後重心位置ですが、理論上理想の重心位置とは何処にあるべきなのか?
正直なところ関係性がイマイチ分からなかった、まだ確信には至ってませんが
復活して8年、とうとう前後重心位置について書けるようになりましたw
俗に言う、前重心・後重心を整理します


翼弦上の重心位置と胴体の重心位置は分けて考える


機体の主翼翼弦上に重心位置があり、別に胴体単体の重心位置があります
機体全体で考えると、胴体単体の重心位置と翼弦上の重心位置は一致します
至極アタリマエなんですが、2つの考えを混ぜると迷宮に入り込む・・・・


2つを分けて考える


胴体と主翼の位置はカンタンに変えられないため、重心位置を前後させると
翼弦上の重心位置と胴体の重心位置が同時に変わってしまいます
ところが、2つの重心位置は前後させることで相反する作用を起す
そのため、良くなる部分と悪くなる部分が出てきて迷宮になるばかりか、大幅な性能UPができない
調整と称して、堂々巡りをするだけ・・・・





オマケ



F2Cファイナル!






Set RPMモード



デカ・モーターはKV300前後、リポ電圧は30Vゆえ9000rpm近く回る
アンプはICE75(8セル BEC付き)に新調しましたが
60クラスで使われているCLガバナーモードでは回転数が上がり過ぎで使えません
ファームVer3.27では3Gタイマー出力20%以下ではモーターがスタートしません
だっとも、20%以上では7000rpm以上回りモンスターパワーで飛ばせない・・・・4年たっても同じ状況
20*13のペラが7000rpm(静止では80Aオーバー)で回ると恐ろしい・・・
なんですが、サイサは抑えれモーターが千切れることは無くなりましたw
試しに50秒限定で飛ばしてみると、水平ではワイヤーが切れそう・・・
60度上空でもワイヤーテンションは6kg以上あり、全く手に負えない、久々怖くなったw




さてどうしたモンか・・・・
名古屋のテンペストさんにTELで聞くと、「ファームVer3.0なら使えるかも・・・」
試してみましたが、回転数が下がらないのでボツ
残る手段は、国内で誰も使っていないset RPMモードしかないw
正直、ワケわかりませんが、何時ものコトよ、アレコレ弄り回しナンとかなりましたw
ファームはVer4.0にUPして最新set RPMで設定しました
最新の電動機は飛行場でパソコン設定が必要、原始的なUコンですが、パソコン片手に笑えますw
set RPMはスロットル開度により3段階のガバナー回転数が設定できます
FMAタイマーだと宝の持ち腐れですが、仕方ありませんw
回転数ではなく、ヘッドスピードによる指定、回してタコメーター当てるまで回転数は分かりません
つうか、全体的によく分かってませんw


低速回転ガバナーはKV値に左右される



グチャグチャ弄り回した結果、モーターとギヤダウン設定でKV値を下げると
低回転ガバナーが可能になります
フル・スペック(10セル)電動F2B機(誰も作らない)では通常ガバナーモードは使えませんw
マネを嫌い我が道を行くと、そこは未開拓な荒野の連続・・・・
最初に轍を付ける喜びはありますが、誰にも聞けず、悩む苦しみ(楽しみ)があるw


20*13を5000rpm以下で回したい!


ペラが大径・強ピッチになり、回転数が下がれば効率が上がりサイサも低減されるハズ


地上の電流目安は



3.2(3200mA) * 10(10Cで6分) / 0.7(地上と空中の負荷低減率) = 40〜45A



ザックリ概算でも1000W出力で6分間、コレぞ電動パワーの成しえるワザ
ワイヤー20m先の機体が1000W(1KW)を消費する
エンジンでは絶対にアリエナイ低回転大パワーを電動なら実現できる
エンジンじゃ逆立ちしても実現できないハイパー電動スタント飛行が可能になるハズ・・・タブン??











最悪、やってもうた・・・・



強風の中、調整してたんすが・・・・地面と強烈キスw
考察は色々あるんすが・・・太い丸太胴体はターン時の抵抗デカイ、魚のような断面がイイ
主翼テーパー強すぎもダメ、中央部と翼端で揚力が違いすぎてココ一番で踏ん張れないw
特に前縁テーパーは百害あって一利なし
インラインはスタント機には不向き、上下重心位置が高い、水平で低翼、背面で高翼になる必要がある
フラップ捩じったりする必要や、背面時にプロペラ・エレクトでアタマ下げが起り水平安定がイマイチ
ガルーダは偶然にも許容範囲だったので調整可能でしたが、普通はムズイ
ようやくデカ・モーターを使えるようになっただけに残念
デカ・モーターを使うなら、KV値とリポ電圧で実用回転数を設定しアクセル領域を残してセル数を決める
Uコンの場合、必ずしも高電圧が有利だとは限らない
KV値は出来る限り低いモーターを使い、セル数を増やすのがエエ
そうすれば、3GタイマーでICEのCLガバナーモードが使用可能
20インチ・ペラは効率が高く、低回転ハイパーが可能でメチャクチャ魅力ありますw



残念ですが、YAKは終了!



なんですが

デカ・モーター・パワーの虜になりました
エンジンの代替としてのモーターではなく、モーターならでは、エンジンでは実現できない
電動モーター世界が見えてきた、YAKを壊してスイッチが入りましたw(部屋のスペースが空いたw)
ココ数年、CL・ARFの改造やRCの転用、インスタント製作ばかりしていましたが
本腰入れて、フルスペック電動F2Bスタント機作る気マンマンw




アララ、マジ悪夢だ・・・・




気を取り直し、ノーブラーで電動ハイパーを狙いましたが・・・・
ハイパー過ぎてコッパ、マイッタw
モーターもE−MAXの60オーバーに新調しましたが
重いアウターはモロにサイサを喰らい、ウエイトだけじゃダメだったw


モーター選びは、大径・ショート・軽量がポイント


JDモーターはアウターが軽いのが良かった・・・
E−MAXは高KVでハイパーですが、アウターが重く長い
ウエイト積めばナンとかなるべ、しかし、モロにサイサの餌食・・・・


オクサン曰く   「ヘタねぇ〜、練習しなきゃダメよ」





マスターズに向け


ガルーダがスクランブル発進!



もう飽きたw変わり映えしませんが・・・結局、ガルーダでGO〜〜


去年の12月以来・・・
燃料(エア・スペシャル15)が無いことに気付き、サガミ堂で買いましたw
慌てて練習開始、ガルーダで1日8回もF2B練習したらドエラ〜疲れたw
ワイヤーテンションが5Kg弱でグルグル1時間弱(8回)も集中力を持続・・・
1週間で2機も落としているので余計に神経を使うワナ(2度あることは3度ある)
Uコンは歩かされるので、オヤジの運動不足解消にピッタリ!






マスターズOFスタント大会は雨で中止でした


「せっかく2機も落としたのにネェ〜」「燃料買ってまで練習したのにネェ〜」
7年間遊んだ(苦しめられた)ガルーダは今年の中部大会で引退決定!
外野の評価は「フツ〜に飛んでオモロク無い!」「ツマラナイ」
アレほどの低性能を誇ったガルーダがフツ〜に飛ぶように成長w
そして部屋の天井スペースが空いたので、久々大型新作ヤル気満々w
ノウハウがタップリ貯まってマンヨ、忘れないうちに・・・・