必要悪との戦いから開ける次世代


Uコンスタント機は単気筒2or4サイクルエンジンを基本として進化して来ましたから、エンジンの構成上どうしてもインライン設計ができませんでした?
単気筒エンジンは、クランクシャフトに重心が来る電動モーター、ロータリエンジンや星型多気筒エンジンとはちがい、シリンダー、ピストン、マフラー等が偏った位置にあるため、機体設計ではエンジン重心のズレをキャンセルさせる設計手法が求められる・・・・・
エンジン倒立搭載では、シリンダーが下側、サイドマウントは良さそうですが、大型エンジンではマフラーが倒立より下側になってしまう・・・・
ならば正立がイイ?、イタリアのタンゴ、でも・・・・・主流はUSA?・・・・
エンジン以上に厄介なのが脚、ペラがデカクなると脚を下に伸ばさなきゃならない・・・このように主翼より下側に重量が集中する物理的構成上の理由で、エンジン・主翼・尾翼のスラストラインを揃えるインライン設計だと上下重心が主翼下側になってしまい、翼内リンケージをすると主翼がねじれてないのに内傾してしまう・・・・


リードアウトガイドの上下位置と胴体上下重心位置が一致していないとダメ!、スタント機はこの制約から逃れない、と言うより現行エンジンとリンケージ形式であるかぎりこの必要悪から逃れない・・・・・


スタントマフラーやトングマフラーの発想原点はコレ?
大径ペラがよくジャイロ効果をダシにして旋回性能の低下を理由に嫌われますが、実は違うんじゃナイ?なんて考えてまして・・・・
要はペラや機体がデカクなると、いろんな重量バランスから従来の設計思想が使えなくなり・・・・・・



傑作ノーブラ


やはり傑作ノーブラにとどめを刺されていると思いますねぇ〜〜、50年以上前にここまで理積めの設計されているのは天才!、見れば見るほど良く考えられていて、以後すべてのUコンスタント機に影響を与えています。現代の機体はスラストラインの幅が狭くなったのと、ベルクランクと水平尾翼がデカクなったくらい?

でも重力の法則の下、手首が上下にちゃんと動けば、理想はイン・ライン、Uコングライダーが理想の正逆等しい操縦性を確保できるのは機首にエンジンではなく、おもりを積めばイイから・・・

クロバット飛行するUコン機の設計は・・・・・・

言い方変えると、表でも裏でも同じに飛ぶ飛行機を作るのと同じ?、つまり上下対称?・・・・

やはり理想はインライン・・・特に推力軸と主翼センターは揃えなければ・・・・例えばF2Dコンバット・・・・・でも必要悪が・・・・・


そこで白黒スタビの登場!


翼端垂直スタビは尾翼垂直スタビとの相乗効果で、機体の直進性をロックオン!、前後より上下で面積を稼いでアスペクト比を大きくして効率を上げ、前後重心位置に近づけることで水平飛行時のみでなく、45度以上の上空でもワイヤーテンションを遠心力に頼らず安定して確保することが可能!



そして



翼端ウエイトを高い位置に取付ることで、胴体下側にくる重量物のハンデをキャンセル、翼端にあることでより効率よく少量ウエイトですむのも好都合!



これで翼端ウエイトの必要悪も最小でキャンセル可能



なんで今まで気が付かなかったのか?


主翼の効率アップを狙い、アスペクト比を大きくする・・・・しかし弊害もある・・・・こんなことばかり考えていると、ならばウイングレットでやったるか・・・・どうしてもアタマが岩石、翼端スタビは考えも及びませんでした



なぜか?



それは実機にないからですね、人間は固定概念からなかなか抜け出せない、Uコンと同じ飛び方する実機はないのに、Uコンでは実機に置き換えて設計してしまう呪縛から逃れられない、とくにスタント機では・・・・
F2A・C・Dでは奇妙に特化した形状に進化していて、正常進化系ですがスタント機は・・・・