小型電動スタント機の可能性


木村大会にむけ電動フェニックスを製作していますが


並行して小型電動スタント機も製作しています。


大きさは1200mmスクエア MAX
パワー容量は「電圧×容量(mAh)/1000」の数値が30以下
規定で進行しています。


リポ選定


「電圧×容量(mAh)/1000」の数値が30以下とは


3セル11.1V 2700mA/hまでOK
モーターランは2種スタントとして5分以下とすると

60分 / 5分 = 12

放電量12C(Min)の設定になる


全備重量1100gで必要なパワーを概算すると

1100 / 100 * 24W(小さい?) = 264Wのパワーが必要

264 / 11.1 = 24A

24A / 12C = 2A


11.1V 2000mA/h 15C以上のリポが必要


小型機であるゆえ、内部抵抗が低い高放電タイプが欲しくなりますが
重量比較も重要な要素になります


それぞれ比較してみると


JP       2200 15C    167g       6600−
JP       2200 25C    180g       8000−
 
LPR      2200 25C    198g       8700−

HN       2100 22C    169g       5800−

FMA      2300 16C    168g       6510−

ハイペ   CL2100 16C    149g       6780−
ハイペ   VZ2000 30C    178g       9280−
ハイペ   VX2000 20C    161g       7580−
ハイペ   CX2100 18C    157g       6980−


ハイペ CL2100がイイ?

型名CLなんてUコン専用?

エアクラフトは商売が上手いつうか、イヤラシイつうか・・・・
実に微妙な値付け・・・
同業者には嫌がられているかな
でもそれは裏返すとユーザーに対しても同じこと・・・紙一重
でもそれは良く分っている証拠か?

松下電器みたいだ



機体はハイペ スホーイ SU−31


よせばイイのに、バーゲンプライス¥11,800−につられ・・・


スペックを見てみると


全長        1080mm
全幅        1143mm
翼面積       26.5デシ

現状重量      636g

完成予想重量    1050〜1100g

翼面荷重      41.5g/デシ 


重い?、ところが、ブットイ胴体ゆえ


平面面積はノーブラよりデカイ・・・・


リンケージが見えてきました。


フラップはラッキーボックスの発展版、エルロンをまんま使用
目的は2種丸物なのでデカくてもええか・・・・
薄翼デカフラップはどうなるか楽しみデンナ



MAXテンション 3Kgとふんでリンケージはリードアウトは下側
B・Kピボットは上側の変則展開
B・Kは90、1.5ガラエポ


ごついリンケージに見えますがデカイ胴体利用して
ホーンに対してロッドが直交するように組んであります
各ロッドが水平で真っ直ぐ組んであるとこ見てね!


RC機は翼が薄いべよ!
よくワカランぜよ・・・・
可変リードアウトなんか組めネェ〜〜

サーボ取付け部から横チンでロッド出し
本来ならエレベーターホーンを作って内装するのが・・・・
でもリンケージ定数を可変したいので涙を呑んで?
カーボンのスタビがあるので水平は頑丈
ラダー可変構造は長万部方式のパクリ?・・・・

フイルム剥がしてリードアウトワイヤーと通しまんた!



薄翼の可能性・・・・



Uコン機の翼厚は大きい・・・


これは教科書に書いてある定義、
薄翼は急旋回時に空気が翼から剥がれて失速しやすい


だったら、水平尾翼は失速の連続だべよ



なんで無風の宙返りでグラグラ揺れんのよ?



それは主翼がブ厚いからじゃないの?・・・・

ブ厚い主翼ゆえ翼端形状がシビアになるんでないの?


翼厚が必要だと思い込んでいるだけかも・・・・
なぜなら、F2Dの主翼は薄い・・・



Uコン機の胴体は薄くて細い


これも教科書に書いてある定義
太い胴体は抵抗が増えてUコンには不向き

でもコレって、胴体失速?してるんじゃないの???




薄い主翼と太い胴体ならどうなるのよ



エッ・・・、ぜんぜん飛ばないって?




ホントかよ?



飛行機が重心点を基準に飛んでいるとすると
最も揚力が必要なのは重心点付近、そこは胴体上にあることが多い
つうことは、胴体に浮力が無ければならない

ワイヤーテンションはプロペラパワーをベクトル変更して生み出すしかない
Xジオメトリー、オシャマシンの実験で分かったことは
パワーのベクトル変更を支配するのは胴体だということ
良く出来た胴体があれば、主翼は必要ない・・・






あのねぇ〜〜、BMコンポに眼飛ばしても、




    かなわないつうの!









はたして、飛ぶかなぁ〜? ゴミかな・・・




全備重量は1160g

目標1100以下でしたが・・・・

11*6逆ペラが小さく見えて

全体のボリュームはARFノーブラより大きく見えます


今回製作したフィールド・エレピット

予算¥7,000−、

スイッチング電源とバッテリーをつないで、クルマのインバーターで使用します。

大会なんかだと飛行回数少ないのでたぶん単独使用可能
なにより小型軽量で、V8サファリに積んどけばOK


フライト・インプレ・・・


何度やっても初飛行はワクワクします。
まず地上でパワー設定するんですが、
いままでの失敗踏まえて、30Aスタート、75%スロットル、トータル2分

上空では地上の70%位しか電流流れないのでガンガン上げててもOK?

アンプはFMA30Aガバナー付き、CL設定してあるそうで
ナンも考えずにはじめられます

気温が低いのが気になりますが、正月なのでしかたない・・・
場所は多摩団が毎年初飛行会に使用している某グランド


ぶっ飛んだキャノピ〜〜〜


離陸して間もなく、キャノピーが飛んでいきました・・・・
キャノピーはマグネットキャッチで止められてまして
取説には飛行中胴体内の気圧が上がり外れる可能性が書いてありました
Uコンはスピード遅いから関係ないべヨ・・・

あまかった・・・・

キャノピーは割れちゃいましたが、気にしません・・・

「Oh〜〜〜、上等じゃん、初飛行で伯が着いたぜ!」



モゲた脚台・・・


4フライト目に着陸ドジったらアッサリもげた・・・
脚台回りは設計ミス?
ラク弱いわ・・・・



全世界が注目する飛行性能は?



残念ながら、フツ〜〜に飛びます


安定ソコソコ、変なターンもしません、


調整すれば、競技参加もOK



タダね、ペラ止まると・・・・グライドし難いんヨ! アタリマエか?



帰宅して早速修理・・・

胴体内の気圧が上がらないように、PPテープで塞ぎました・・・

電動はエエデ!、油で濡れないから修理もカンタン!
後から絵の具で色付けとけばOK?



悩ましいパワー設定・・・・・



ドンドン上がるスロットル

ついに90%を越えました
ファースト91%、ファイナル93%
ところが、飛ばすとヨタヨタ・・・・・

パイロットを代わってもらい、外から見るとよぉ〜く分ります。
水平ラップ速度より曲技中の速度がガクッと落ちる
電動スタント機ではよくある?ことなんですが・・・



でもそのためにガバナ〜〜付いてるんですが・・・



何でよ!



合ってないプロペラ



ペラがチッコイんか?
ブットイ胴体にはバカデカイペラでなきゃダメ?
写真のように11インチペラでは胴体に対して小さいかも
胴体よりはみ出した部分しか空気をかき出していないとすると


12.5インチは必要か?





合ってないモーター


モーターがチッコイんか?


ハーレムで使ったモーターに交換してみました


ペラは13*8APC、モーターのKV値が1000から700に下がった
スピンナーが小さいかな???



リポは同じだからどうなる?


電力量(仕事量)が同じだから飛びは変わらない?
ただ、効率が違う?
カウリングがデカクてスリップしていたペラがグリップはじめると・・・・


2種スタント競技を想定すると、
モーターランはトータル4分弱、
単純計算で15C放電、31.5A
少なくともアンプ定格の30Aは流せるハズ
つうことは、地上で42Aまで流せる?



ヨタヨタから脱却したい!



電力量が同じならモーターを変えても結果は同じ?


エネルギー不変の法則からみればアタリマエ!


ところがドッコイ


ほとんどダメ元でやったんすが・・・・


ナント劇的に良くなちゃった!


タイマーのパワー設定はそのまま
電流計ったら地上で36A、上空では30A以下になるハズ
そのままスタート
KV値が下がったの上、ペラがデカイし、スローフライトになるべな・・・・


グングン機体を引張ってくれて、スピード上昇
なにより曲技に入ってもガバナー効いてるカンジでグイグイ行きます
パワー出ていても、ガバナー効いてて加速するカンジはありません
テンションもしっかりあって不安ゼロ、イイカンジで手に付いて来ます
見方を変えれば、RCのARFの飛びではありません
外野も「もう丸物いいから、角物やれよぉ〜〜」


薄翼丸デカ胴体だからダメなんて言えない
注目の上空での浮き、(頭上8)はあまりカンジられません・・・
フラップ面積と舵角を見直せば角物もかなり行けそう




信じられなぁ〜〜イ!




さすがに、リポはスカタンになりましたが
パワーを2%落として、トータル3分40秒にしたらOK
非力なカンジはマッタクありません


モーター戻す気なくなりました




やはりモーターに虎の穴がありそうだな・・



A30-12L 1000 143g 3-4Li-Po 25A 37A(15秒) 8×6〜12×6
※シャフト径:5mm 直径: 37.2mm 全長: 43mm
※プロペラアダプターシャフト径:6mm



□重量:175g ,□KV値706,□ターン数12T,□適応電圧:リポ4〜5セル

□最大電流値:60A(30sec),□全長50mm*直径37mm,□モーター軸径5.0mm



2つのモーターを比べると
重量が30g、全長7mm、の違いで僅か・・・
ただ最大電流は2倍近く違うところを見ると巻線の径が違うかな?
でも同じ12ターンだし、アウター径は同じ


実際のパワーは2倍位違うカンジ、
それも同じ電力量でね



ハッカーは途轍もなく効率悪い?、
ギャップがデカイ?
もしくは用途、使い方が違う?
マグネットがトロイとか?
ひょっとして壊れてる?




何でだ?




ココにモーター改造のキモが・・・・・



ノーブラもモーター変えたら良くなるかも・・・・





フラップを極めたい!


フラップがデカすぎじゃん?

この機体、主翼の1/3近くがフラップ

フラップがデカくて良い点は


主翼の揚力が増す
重心点に近いので低速の浮きが良くなり着陸が綺麗・・・
逆エレベーターとなりエレベーターの効きを抑えて宙返りが綺麗に・・・
同じ軌跡に乗せやすく・・・・
ブレーキとして働き、機体を減速させる



悪い点は


舵角が大きくなると、急激にブレーキかかり失速する
角8の上辺で機体が走らなく・・・・
Uコンでは失速すると同時にワイヤーが巨大な抵抗勢力になり
グラグラ揺れたり、重りとなって沈下する
ハーレムがコレ・・・・

四角宙返りでフラップターンと呼ばれるメリハリのないダラッとしたターンになる
これは四角の直線部分が分かりにくくなって・・・・
ガルーダがコレかな・・・



フラップのベストセッティングとは


失速させずに、揚力UPのみに働かせる


これは翼厚とは関係ないかもしれない・・・
翼面荷重がポイントだとしても、厚翼が失速しにくいと、40デシくらいでは言え・・・・


舵角と面積の関係


舵角を減らすのと面積を減らすのは同じではない
面積は主翼の効率に大きく関わっているため、できるだけ大きいほうがイイ
問題は舵角でないかな?
揚力UPと舵角は比例しているが、失速させると超マズイ・・・
薄翼ほどシビアかな・・・
フラップは小舵角からスタートさせて徐々に大きくして行く


つうことで


Bクランク P90 S20 フラップS30

エレベーターS18





リポ・ウォ〜マ〜  新発売



リポはヌル燗(40℃)が美味い


来週大会なので、珍しく今朝練習したんですが・・・・
外気温5度、リポに軽く保温シート巻いたくらいじゃダミダァ〜
ホカロンで包んでリポの保温・過熱しないとパワー出ないよぉ〜〜
リポが低温だとガバナ〜の効きが・・・・


熱燗はパンク、冷はヘタリ・・・

タイヤウォ〜マ〜いや、リポウォ〜マ〜

木村大会含め、冬場のリポ温度管理は絶対必要
低温放置では勝負にならない
ペットボトル用保冷バックを流用しました
ホカロンミニを入れて実験しましたが、パワー不足で・・・
2〜3個入れて丁度イイかな

飛行直前にリポを取り出して機体にセットします。


やってみたんですが・・・・


チョイ、役不足・・・


冬場の競技会に電動で真価を発揮させるためには、
リポの保温加熱が必要、そのためにはもう少し大掛かりな装置?が必要デンナ!
機体をサークルに運びだしてからリポセットするぐらいでOK
外気温5度以下ではリポには大変厳しい
飛行中の温度低下は電圧降下にモロ響き、ガバナー効き難い・・・・
リポ本体も保温シートで包みできるだけ放熱し難くする必要がある


必要に迫られ緊急発売!


リポケースの決定版登場、保管・断熱・防火・衝撃、すべてクリア

手持ちの小型クーラーボックスを流用しようかと思ったんですが
万一発火したら、冗談では済まない上に全国の笑いモノになる・・・・
いまいちリポは信用できん
木村大会もあるし、夏場でも車内保管に使えることを前提に急遽製作しました。
リポバックなるケブラー繊維の入れ物がありますが、
5度C以下の真冬でも40度Cで屋外保管できれる能力を目標にしました。





EPスホーイ・テスト総括



総括するほど飛ばしてませんが、
気がついた点をメモしてみると・・・・


胴体効果はどうよ


直進性は???

太い○胴体、前面投影面積もデカイよって抵抗もデカイ
普通のスタント機のように、スゥ〜〜と飛ばない

胴体浮力については、翼面荷重を考えると浮きがイイような気もする・・・

期待していた頭上8字のテンションは・・・・悪い
直進性の悪さから来るテンション抜けかな

結果、ラダーオフセットは3〜5度入れて丁度イイ


機体が小さいのか、胴体がプカプカ浮いて飛ぶカンジはナァ〜シ



グライドし難い

モーター止まると、石コロのようになる、
電動はペラ止まらないので13インチペラは強烈なブレーキになる
着陸は低空で進入、地面効果で引っ張らないと、ゴロンと失速・・・

グライドい難いからスタント性能が悪いとは言えないかな
たとえば、ハーレムはグライド平気で2周できますが、最悪のスタント
グライド性能には感動して、コレは行ける!と思ったんですが・・・



薄翼はどうよ


そこそこイケルじゃん・・・・

フラップの舵角を小さくしたら、機体の進みが良くなり飛ばし易くなった。
調整後3フライトで本番でしたが、思ったより手に着いて来る・・・
フラップをバタバタさせると、仰角によっては急に主翼から空気が剥がれ落ちる・・・

不思議なのが、無風の宙返りでもグラグラ揺れない


水平安定がワルイ・・・


パワーを上げるほど水平安定が悪くなるんよ
ところが、背面ではピタリと貼りついてOK
アウターローターのジャイロが悪戯してるんか?
でも背面でOKなのは何でや!
機体はインシデンスメーターで計ってませんから、スラストはワガンネ!
ヒョットすると、モーターダウンスラストが付いてるんか?