目指すべき理想とは



世界征服を目指し、次世代スタント機を設計しようとするなら
可能か不可能かはともかく
まずは目指すべき理想を明確に示さなければならない
その理想に対してどうアプローチするか
どのように具体化していくか


理想とは普遍であり、その時々の流行ではない
理想とは妥協の結果ではない、
自然科学である以上「しかたない・・・」はつきもの
言い訳すれば、キリがない
でもね        



諦めたら終わり!



戦いはココから始まる!

余談・・・・
人生諦めが肝心とも言います。
諦めは老化と同義語、
「まぁ〜イイか」、
「しょうがない」
「自分の力じゃどうにもならん」
いつの間にやら人のせいにする
知らず知らずに老化していく、諦めていく
その過程は個人差が大きく、性格も大きく関わって・・・・
今では死語ですが、ハングリー精神なんて言葉、よく言ったものです。
諦めると疑問をもたなくなる
諦めは納得と同義語
諦めると考えなくなる

とは言え、諦めざるを得ない ことがたくさんあるのが人生

諦めることで成長できるのかもしれない
最後の最後、諦めが死ぬことかも・・・・
だからこそ諦めないことに意味があるし
諦めないことは戦い

Uコンは哲学なのです



理想とは何か?



F2Bスタントの理想とは



10点満点の演技をすること



ジャッジの主観や国籍、流行など関係ない
ルールどうりに飛行すればイイだけ
Uコンスタントの歴史で誰一人達成できていない、
ワールドチャンピオンは多数生まれていますが
F2Bパターンが進化しないのは10点満点が出ないから
10点続出で差が無くなれば、パターン進化せざるを得ない
誰が最初に10点を出すか
競技ですから相手がいて勝った負けたに見えますが

最大の敵はルール

負けたのは特定の相手ではなく、ルールに合致していないだけ
例え勝っても、



10点出なければ負け!



こう考えると、年齢・練習量は関係なくなる
現在の機体の派生型では一生練習しても10点は不可能
過去に10点出した機体・選手がいれば、機体はOKで練習が足りないと言えるかも・・・
不可能なことは、残念ながら歴史が証明をしている
それどころか加齢による衰えが50歳を越えると身体能力の低下が・・・
まずは○●が必ず10点出る機体を開発して、練習すればイイ
とは言え、身体能力に差があるので○●が10点出したら
トップフライヤーは13点出すでしょうなんて冗談言う前に
○●でも10点出せる機体開発が先決


ヘタ・練習嫌いには意味がある


なぜなら、練習アリ地獄に嵌る心配がないワナ
上手く行かないのは練習が足りないからではなく、



飛行機が悪いのよ



この発想がなければ、大多数オヤジの将来が無くなるワナ
現状では、この先いくら練習したところで、たかが知れてる
F2Bスタント競技は一握りの若手トップフライヤーだけのものではないのだ



常識に風穴を開ける快感


だからこそ挑戦する価値がある



正確なパターンを描くには



ルールはMAXで戦うべき


ルールには制限があり、越えると反則
一般的には、制限を越えると有利になってしまうことが多い
F2Bルールでは機体・エンジン・ワイヤー長などに制限がありますが
なぜかMAXで戦う人が少ない。


飛行パターンは大きな機体・ワイヤーが長いほど判定しやすい


60クラスに35クラスで戦っても勝てないでしょ




飛行速度は最も重要


スピードが速いほど

操縦は難しい
正確なパターン飛行が難しくなる
操縦が上手く見える
パターン判定が難しい



スピードが遅いほど

高性能な機体が必要、なぜならワイヤーが弛み易いから
パターン判定がし易い
1.5Rターンに近くなる



操縦技術を競うならハイスピード


パターン正確性を競うならスロースピード


理想はハイスピードで正確に飛ばすことですが、不可能です。

ここが整理できないためにF2Bの解釈を難しくする


長いワイヤーでユックリ正確に飛ばすことも不可能


私が主張する機体性能が低い理由がココにある
ワイヤー長・ラップタイムなどすべて機体優先で決められている
機体性能にすべてを支配されている
操縦するにあたり、すべて機体に相談しなくてはならない
風向き違えばナニも出来ないことしかり
この問題を無視、いや逃げると進歩しない


ルールに飛行スピードに関する記載がないのは、暗黙の常識ではないか?


ライン長     21.5M
競技時間     7分間
機体サイズ    規定最大


ガルーダを例にすると
ラップ6秒はタイムオーバーとの戦いになる
エンジンでは始動時間や燃費変化があるため、電動が有利


ライン長21.5Mの円周長は135M
ラップ6秒の飛行速度は時速81Km/h


この条件で自在にコントロールできる機体を作ればOK


時速81Km/hでライン20.5M(翼長2M)の負荷に耐え
テンション抜け無しでバッチリ操縦可能にする
サクサクスイスイ飛べばイイ
スピード出せば飛ぶ機体は数あれど、その逆は・・・・・


実現すれば、イライラするほどユックリ飛び
パターン形状認識、ターン半径、大きさの確認が容易になる
もちろん気象条件に対する順応性は高い
従来は不可能とされていた飛び
圧倒的個性として表現できる


人との比較ではなく、理想からの逆算で作り出す機体


またまた余談・・・・・
書いててフト気がついた、4WD改造(クルマ作り)と似ている
4WDでクロスカントリーすると分かるんですが
走破性はクルマの性能+操縦技術で決まる
動力勝負ではないのでアクセル踏めばOKの世界ではない
それどころかアクセル踏むとクルマぶっ壊れて終り
操縦技術が上手ければ、クルマはノーマルでOK
「どうやってココ進んだらいいの?」
不可能へ挑戦する楽しみ
スピードは必要ないので、オヤジでも十分に遊べる
クロスカントリーの操縦技術は頭脳勝負
サーキットのように周回があるわけではないので
反復練習はあまり意味がない
もちろんクルマを完璧にコントロールできなくてはダメですが・・・
クロスカントリーは頭脳ゲーム


なぜクルマを改造するかと言えば
改造も頭脳勝負なのです
ドレスアップ改造とは無縁
クルマの動きを観察して合理性を追求した改造をする
改造すれば高性能になる?
それほど世の中アマクないワナ、すべてシーソーバランス上にあるわけで・・・
気が付くと改造の領域を超え、パーツを作ることになる
ベースが市販車ですから、改造は一般道上のバランスを壊しリスクが増える
でも上手くいくと痛快、フィールドで笑いが止まらない
そして操縦がカンタンになる
グイグイ前進できる
不自由からの開放ですわ
でも走破性が上がるとより厳しい条件で遊ばないとツマラン・・・・
そして堂々巡りがはじまる



操縦技術が上手ならクルマはノーマルでOK、それが楽しい、
改造車尻目に優越感浸れる


操縦技術がヘタで前進できないなら、その理由を全てクルマのせいにする
必死でない知恵しぼりズルして高性能を手に入れるしかないでしょ



まだ超高性能スタント機ができたわけじゃないですが・・・・







1.5Rターン



Uコンスタント最大そして永遠のテーマ


この実現なくして10点はないでしょ
ではナニを基準に1.5Rターンを判定すればイイのか?
視角で確認できればOKなんですが、見本となる実例がない
トップフライヤーの鋭いターンでさえ1.5Rにはなっていない
身近になったネット動画を見ても一目瞭然
肉眼では鋭くターンしているようでも、ビデオ映像だと???
水平飛行が1.5Mだとして、1.5Rターンは高度3Mで終了してる
時速80km/hで飛ぶ飛行機が1.5Rターンができるのか?
単純に考えると、胴体長1.5Mのトラクタースタント機は1.5Rターンはムリ
プロペラが機首でエレベーターがテールですから
静止してコンパスターンでもしない限り実現しないワナ
ターン性能は操縦技術にも大きく依存するのは事実ですが
機体の限界性能は超えられない?(そうとも言えないかな・・・)

肉眼とカメラ映像の違いがジャッジの主観を生む元凶であり
F2B解釈をより難しくしている

つうことで、


ハイビジョン(1080P)ビデオを使い徹底分析


NTSCビデオと1080Pでは見え方違って当然かなぁ〜〜
CRT換算だと、15kHzと60kHzですから2オクターブも違う
視覚は100kHz以上?ですからより肉眼に近いか遠いか?
パソコンのMPEG映像とも違って見える?
肉眼と記録映像の誤差にヒントがあるかもしれないし
職業柄なぜ誤差がでるのかも知りたい



ハイビジョンカメラでスタント飛行を記録して
スローモーション分析をしている方いましたら、是非ご連絡ください。




主翼の設計



翼面積の算出


飛行速度          81Km/h
機体重量          3500g
翼面荷重速度        2.17


翼面荷重は


81 / 2.17 = 37.3gデシ



翼面積は


3500 / 37 = 95デシ




翼長     190cm or 200cm とすると


平均翼弦は


95 / 19 = 50cm

95 / 20 = 45cm




アスペクト比


19 / 5 =  3.8    

20 / 4.5 = 4.4


アスペクトは小さいほうがターン時に強烈なブレーキが掛かる
DB移動に対して失速し難い
乱流にも比較的強い


つう勝手な理論展開で3.8に決定!




テーパー比をどうするか


目まぐるしく上下に旋回するスタント機
DB移動も考慮するとテーパー比は小さいほうがイイ?
翼端に行くほど翼弦が小さくなるテーパー翼はDB移動との絡みで
主翼の揚力にバラツキが生じて旋回時に揺れ易くなる
テーパーがデカイと重心位置調整に伴うリードアウト位置調整幅が狭くなる


つうことで、ほんの少し???



翼型の設計



アスペクト、低テーパー、大翼面積で問題になるのが翼端乱流
通称グラグラとも言います
座布団のような主翼は派手に乱流を巻き起こす
翼厚が厚いほど酷くなる
最近主流の卵形翼型は見るからに乱流が起き易い?
翼端形状で軽減できそうですが、ウイングレットは横風に弱くなる
ガルーダはNACA0025のブ厚翼で乱流バリバリでマイッタ!
でも大昔はNACA0018が主流で、グラグラは少なかった
厚翼は浮きがイイ?、ブームの発端はアル・レイブさんでしょうか?
浮きに関しては、フラップシールで対応すればOK、と勝手に断定
アメリカ、日本(アジア)、ヨーロッパはそれぞれ空気が違うと仮定
空気読め、は必要かな



平均翼厚を決める


翼厚を何パーセントにするかは、Uコン話の主役になるほど奥が深い?
ウンチクは各自色々・・・・・

定評ある18%に決定!


今回の目玉は翼厚テーパー


中央部はNACA0025>>>翼端はNACA0011

どうしたら翼端乱流を減らせるか?
翼端形状を色々考えていましたが、???


プロペラのようにすればヨカんべ?



中央部は胴体と一致するので、厚くして剛性アップ
プロペラ後流も効果的に整流したい
主翼の重量バランスも理想に近くなる
ブツ切り翼端でも乱流少なくなる

空気には質量があり、ネバリもあるので
たとえ翼端乱流が発生したとしても、一瞬で元にもどるのでは?
連続宙返りのサイクルは1秒以上ありますから
乱流が残っているとすればかなり派手な乱流、それは翼端トルネード
無風のグラグラは外翼端で起きたトルネードが原因
正転トルネード(北半球)はトルク?の影響で円周内方向にズレるわけよ

なぜトルネードが発生するんか?


答えは均一な翼厚が原因


均一な外翼厚により、乱流共振が起きる
つうことは、共振点をズラせばOK
共振点を翼厚テーパーでズラすわけよ


翼厚テーパー比は3