スタント操縦のための視力トレーニン



アタマが動くとパターンがズレる


パターンが始まったらアタマを動かしてはいけません
なぜならアタマが動くと視覚フレームも動いてしまう
いくらパターンイメージをしても交点がズレたり
同じ軌跡で飛ばしているようでも無意識にズレてしまう
20M離れた全長1.5Mの機体を1M以内のズレで納める難しさ
ジャッジはサークル外で全体を余裕で見渡せますが、
パイロットは機体に近く、全体を見渡すのが大変
どうしても飛行機の動きに合わせてアタマが動いてしまう
この状態では練習してもなかなか上達しません
自分では完璧と思っても、ジャッジからみるとズレている
指摘されるまで分からない
トップ選手のアタマは演技中ほとんど動かない


N米チャンプは頭上8でさえアタマはピクリともしない・・・




スタント飛行がだいたいのカタチになってから以後なかなか上達しない理由の一つ



アタマを動かさずに瞳を動かすトレーニン


視野を広げろと言われても???
だったら瞳を自在に動かすトレーニングをすればイイ
これはスポーツトレーニングでもあるそうです。


飛ばさなくてもスタント練習になる



アタマを動かさずに、瞳を左右・上下に目一杯動かす
1分間で何回できるか測定する
とてもツライですから少しづつ負荷を上げてください
スタントでは瞳を素早く動かす必要はないですが
目一杯動かせるように瞳の筋力と柔軟性をつける



横8・縦8・頭上8・四葉をイメージ



アタマを動かさずに瞳だけでトレースするトレーニン


バイク・クルマ・ゴルフ・バッティングなどスポーツで視力の役割は大きい
腕や手首でイメージトレーニングするより
視角トレースをアタマ動かさずにやることは重要です
バイク・クルマなどと同じで見た方向に動いてしまう特性を利用する

操縦とは、イメージしながら視角でトレースしてそれを追いかけることかも・・・・
とかく手首と機体の反応に関心が行きがちですが
静止した視角フレームの中で、正確イメージできるかどうかに掛かってくる
これが出来ないと、偶然性が高くなる

静止した状態でできても、グルグル回ってピタリと止まってやるのは大変
練習は結構ツライものがありますが
こうすれば、パターンの大きさも自然と規定に入ってくるデショ
アタマを動かさずにパターントレースができれば、ジャッジアイに近付く
アタマが動いてるかどうかサークル外から見てもらうとイイ



演技全体を完璧に見渡すことがポイント


いかに客観的に機体を見ながらイメージしたラインに載せるかが勝負
ジャッジペーパーに書かれた修正をパイロット目線で判断できなければ
自己満足の練習になってしまう

他人(ジャッジ)から指摘を受けたことを
「言われなくても分かっています」
と言える視力がないと練習しても???


視力トレーニングは必要です



お試しアレ・・・・





アナタは見えるぅ〜〜?



視力の話・・・・

なぜイチローがあれほどヒットが打てるのか?
天才的バットコントロールがなぜできるのか?


それは、ボールが止まって見えるから


もちろん見えるだけで打てるワケありません
身体トレーニングと膨大な努力の上に成り立っている



でも、見えなきゃ話にならないワナ



動体視力が支配するスタント操縦



トップフライヤーは驚異の動体視力


人間は、認知(視力)・判断(脳)・操作(身体能力)を絶えず繰り返している
この3要素はどれも重要ですが、認知できなければ始まらない
動体視力が優れているとは、神経伝達スピードが速いか伝達経路が短いのでしょう



自分が操縦したフラップ・エレベーターの動きが全て見えた


四角宙返りのターンがコマ送りのようにストップモーションに見えた


四角宙の1画目から2画目がガマンできないほど時間が長く感じた



こう話してくれたのは、


元チャンピオン、ミスターハリケーンの原さんです。

スゴイ!このレベルになると練習云々ではなくなるワナ
そのうえで、F2Bの練習法を確立したのですから
当時、誰も彼に敵わなかったワケです。
ここまで見えれば操縦が楽しくてしかたないハズ
流石に今は違うと言っておられマンタ!


この話が今、実感できる人はチャンピオンになる可能性がある


爆笑ネタでは・・・・
1980年代に登場したパチスロ、当時はコンピューターとは無縁
実力さえあれば、任意のポジションでストップできた
原さんは、パチスロのドラムが止まって見えたそうで・・・
百発百中で店から嫌がられたそ〜です。







アヤフヤなハンドル・ニュートラ


Uコン復活して最大の発見はハンドルのニュートラル調整でした
スタント飛行の精度に大きく関わっている
10cm単位での底辺合わせをはじめ練習ではなく調整で克服するスタント飛行
コレはオモロイ!
ハンドルだけではなく、ベルクランク・フラップ・エレベーターにもニュートラルが存在する
理論上のニュートラルと実際のニュートラルとは違う
機体に合わせるのか、操縦者に合わせるのか
ご主人様はダレ?
無理やり機体に合わせるのはアホらしいワナ
スタントには、練習で克服するモノと調整で克服するモノがあることが分かりました
RCはコンピュータープロポやジャイロで機体のクセをとるのは常識?
人間の感覚と機体の動きの相関関係をとる
コンピューターがあれば操縦が上手くなるわけではありませんが
操縦が楽になる要素が多分にあるのでは・・・・
Uコンで言うとニュートラル調整デンナ!


ところが・・・・


このニュートラルつうのが厄介なんだわ!


たとえば


機体Aを飛ばしこんでニュートラル調整・各種トリムを合わせてOKになったとします。

機体Aはしばらくお休み

機体Bを飛ばしこんでニュートラル調整・各種トリムを合わせてOKになったとします。

数ヶ月ぶりに機体Aを飛ばすと

アララ・・・、調整したハズのニュートラル・トリムが狂っている


オカシイなぁ〜〜


などと考えながら数回飛ばすと・・・・
なんとなくニュートラルが合ってきたかなぁ〜???


そこで、MNTさんに質問してみマンタ!



身体のニュートラルが確立していない

ハンドルニュートラルはかなり微妙、トータルフライト数が少ないと身体的ニュートラルが確立できない
ハンドルニュートラルはフライト数により体に染付く



「ちゃんと練習してる?」



イタタタ・・・


ニュートラルが確立していないのは練習量がたりないのが原因みたいです
MNTさん自身は殆ど変化はないそうです・・・・
しかし、「変ったらその都度動かせばOK」
0.5mm単位で微妙に調整するのは日常だそうです。
人間(生体)は微妙なのです。



分解式機体はムズイ!


MNTさんは、ガルーダを見るなり


「コレじゃ、組立てるたびにニュートラルはズレるよ!」



マジすか?



主翼・尾翼の分解式は、組立誤差によりニュートラルは変化する
考えたことありませんでした
言われてみれば、十分考えられるワナ
そう言われれば・・・・


身体的ニュートラルの確立


ハンドルのニュートラル調整は正逆パターンの底辺合わせには大変有効ですが・・・
身体ニュートラルが出ていない状態でハンドルニュートラルを調整すると
なんかマズイことにならないか?
調整範囲が広がることでベストポジションへのアプローチが逆に大変になる



身体ニュートラルギブスでも作るか?



手首にニュートラル感覚を徹底的に覚えこますには
身体的ニュートラルが出ていなければ練習しても・・・・・