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ディーゼルエンジンの集いに行ってきました。
毎回エタイの知れないゲテモノ、めったに見れない珍品がRC・Uコン・FF問わずワンサカ集まる飛行会。
飛行機持たずに参加してもヒマすることなんて皆無、自分が飛ばすより各コーナー(自然発生しちゃうんですよ)を回るほうが刺激的でオモロイ、こんな飛行会は他には無い?、回を重ねるごとにどんどんエスカレートしてまして、ディーゼル+ビンテージグロ〜〜とかいうテーマ、ようするに古いゴミ?、古いのなら任せとけ!、普段はみんなの輪の中になかなか入れない枯れた超マニアが今回はえらい人数が参加されてました。
さっそく駐車場では機体の組み立てが行われていたんですが、
ふと見ると・・・
ボロイ大型Uコンスタント機を組立てる不審なオヤジを発見!
ナント、CHACのM川さんじゃ〜〜、
「なんでココに居るんすか?」
RCV(ロータリー・シリンダー・バルブ?)エンジンが付いてるではありませんか・・・
Oh〜〜 目が点
模型屋で飾ってあるのは知ってましたが、まさかUコン、それもスーパーハリケーン60を壊して?
どう? 「世界初よ!」、 目が輝いてます。
「S・ハリケーンにこんなことしてダイジョブすか?」
「H師範に怒られますよ!」
「みんなこのこと知ってるんすか?」
「イジメられませんか?」
「誰も口きいてくれなくなっちゃいますよ」
「変人扱いされるのはツライですよ、慣れると快感ですがね・・・」
無言のM川さん、堅い決意?が眼差しからカンジられます。
聞くと、すべてが初めてでエンジンも掛けてないとのこと
この瞬間、今日のすべてがどうでも良くなりました
「いますぐヤリましょう!」
今更ながらですが、M川さんはエラク緊張してる様子、やっと自分がトンデモナイことしてることに気づいたようで・・・・
エンジン掛ける前から、「怖いな〜〜、怖いな〜〜」を連発!
ドキドキしていて、端から見てると羨ましいなぁ〜〜、男の子は冒険大好き!、いい歳のオヤジが、どうなるか想像できない未来に対してワクワクできることはオモロイ・オモロイ。
よほどの緊張からプラグヒートせずにスターターを回し続け・・・・
掛かった〜〜、 そりゃ掛かるわな売ってるエンジンだもん
物凄い音、そして振動・・・・・グローのそれとはぜんぜん違います。
もの凄い音とは
スターターはペラではなく、サイドの六角ボルトを回して始動、このときすでにメカ音がガチャガチャ相当ウルサイ!、始動性は燃料が来ていればかなりイイ、というよりプロペラフリップでは始動しないかも・・・
このメカ音はマシンガン?に似ていて今まで聞いていたエンジン音とはかなり違います
始動すると爆発音とミックスされてウルサイ・ウルサイ、官能的なサウンドではなく、回転上昇とともに神経逆なでするカンジ!
でもこれは燃料によってもかなり変わるんじゃないかな?
振動とは
これがスンゴイ!、マフラー・キャブなどの取付ビスがいっせいに緩んでくるのがわかります。
あっと言う間にガタガタ・・・・・
今日Webで調べたら木製ペラは使っちゃダメみたいに書いてありました
気を取り直して・・・・・つぎはいよいよ初飛行!
5000rpmくらいでスタート、でもピストンは10000遍上下してますからイイカンジの音です、しかしペラのピッチが低いので超スロー・・・・
なんも出来ません、M川さんは一安心!、とりあえず飛びました。
二回目はすこしニードル絞りましたが、遅い・遅い、なんも出来ません。
三回目は気合でニードル絞り6000rpm、イクデ〜〜〜
よっしゃ〜〜、気合十分!いよいよF2B、オレが見本見せてたタル!
ところが・・・・
リバース終わったくらいでエンスト!・・・・・エンジンがオーバーヒート????
キャブのマニホールドが緩んで・・・・・スゴイ振動です。
ここで止めときゃよかった!
M川さんはフラストレーションがピークに・・・・
ビスを締めて・・・・・今度こそ!
「今日のヒーローは俺だ!、CHACの底力を見せタル!」
四回目、エンジンはビンビン回ってます、ラップも5秒台で気合十分!外から見てても気迫が伝わって・・・・
コンディションは微風、太陽も陰って視界良好で絶好になって・・・・・
F2Bをビシバシ・・・・・
ところが!
ポロリ!
美味しそうな竹の子クン コンニチワ!
振動に耐えかね?
エンジンが取れちゃいました!
RCVエンジンとは
メーカーHP http://www.rcvengines.com/rcv60sp.htm
シンプル4ストローク、1/2ギアダウンで低速・比較的低パワー・高トルク型、Uコンスタントには向いている可能性があり、それに挑戦したM川さんは大変すばらしいと思います。
たんに興味があるんだよ、程度でなく実際に購入し、実績ある機体を改造してテストする姿勢からもその期待度の大きさは計り知れます。
構造的にはギア駆動部分が多いですから、バッチリとブレークインしたら別物に変身するか?
エンジンを機体からむしりとるほどの振動、トルク、ジャイロ効果?は驚異ですし、新たな機体設計が必要かもしれません。
ペラの考え方もより深いピッチや、3・4枚ペラでの低ジャイロ効果をねらったセッティングなど新しい考え方も・・・・
13*12を5000rpmくらいでドライブできたら・・・・・
竹の子形状からスケールスタント機にはピッタリ・・・・
いずれにしろ大ベテランのM川さんですから日本選手権ではRCVの実力をきっと示してくれるとおもいます。
大変興味深いモノを見せていただきありがとうございました。
M川さん、コメントお待ちしております。