燃料の理想は・・・・


エンジンは内燃機関、2ST/4ST/ロータリー、クロス/シニューレ、チューンドパイプなど構造上の特徴も重要ですが、要は何を燃やすか?

所詮は燃焼によるエネルギー変換ですから燃料は最重要ポイント!

にも関わらず、考察がアマイ?・・・・
ニトロメタンの含有量?、オイル含有量?、そんなことは語り尽くされて・・・・・


なぜこの話になるかと言うと・・・


キグナス15Aという燃料が粘るように(レスポンスが悪い?)回転してニードル調整に鈍感・・・、調子よく使えていましたが、キグナスはグロー燃料から撤退・・・・・
さて次はどうすんべか?
Uコン用グロー燃料はIMやMNT.Iから発売されていますが、アマノジャクは他のRCエンジン用燃料は使えないのか?、なにを称してUコン用なのか?、失敗覚悟で遊んでみることにしました。
世界のトップフライヤーはどんな燃料を使っているのか?
低ニトロメタンが本当に有利なのか?

そうは言っても、なぜキグナス燃料がよかったのか整理できなくては意味ありません


市販グロー燃料はニトロメタンと潤滑油の含有量の表記はありますが、詳しい成分や添加物は不明?もしくは秘密でユーザーは知るよしありません。
オイルも合成油かカストロ(ひまし油)くらいは区別されてますが、合成油の銘柄はクロッツ以外は何を使っているのか解りません。
エンジンとの相性は当然ありますが、エンジンメーカーがどの燃料でテストして性能表示してるのかも不明。

その上、気温、湿度で左右され、燃料変えても瞬時に変るわけではなく少なくとも2〜3フライト潤滑油の機械的慣らしが必要?、いかに電動がセッティングし易いか・・・・・・

こんなに不確定要素がある状況で、環境云々で低オイル化で議論しても不毛・・・・・というより素人ではワケわかんない・・・・・


そこで・・・・・



オイル粘度に注目してみます。


市販グロー燃料の中で唯一オイル粘度を表示しているクロッツ燃料、RC燃料の中で一番Uコンの回り方に近いのはヘリコプターではないか?
安定したホバリングはスロットルコントロールは前提としても、トルクフルで安定したエンジン回転がなくては・・・・・・

東新化成のHP   http://www.toshin-kasei.co.jp/syouhin_klotz_syohin_air.htm


を見ていてヘリ燃料は概してオイル粘度が低い、オイル量は23%位あるので、低オイル仕様ではないですが、グランドステージなんてヤツはオイル粘度5Wしかありません。
飛行機用は30Wが普通みたいですから、5Wはとてつもなく低粘度・・・・・・

宣伝文句に「微動だにしないホバリング」なんて・・・・


でもヘリといえば、カーチス・ヤング・ブラッドでしょう。


WILD CAT ・ カーチスヤングブラッド (ヘリ専用)



ヤングブラッドパフォーマンス 30

30%ニトロメタン・オイル23%・オイル粘度10Wを使い、KK18デ・チューンでテストします。


オイル粘度に注目したのは、冬場は低粘度オイルが好都合?、ハイニトロ?(30%)は、リッチな混合気で回せて結果的に粘度が低くてもコンプレッションが保たれるんじゃ・・・・・???

ロータイミングなエンジンに

ハイニトロ

低粘度オイル


燃料とエンジンには相性が存在します。
昔の鉄ピストン・シリンダーであれば、カストロ(ひまし油)でじっくりブレークインしなくては・・・・・・
Uコンでは今だ40年前のエンジンが現役ですから、よけいに燃料選びを難しくしている・・・・・
今やKB100番は手には入らないし、売ってる燃料はすべてRC向け・・・・

最新のRCエンジンはUコンには向かない?、そんなことはない・・・・、確かにパワー優先で2STですからパワーバンドが高回転型になっている・・・・・
でも工作精度はバツグン、材質はA(アルミピストン)B(ブラスシリンダー)C(クロームメッキ)で夢のような高性能が安価で販売されています。



同じエンジンですから、デ・チュ〜ンすればOK


最新型RCエンジンをデ・チュ〜ン(プロデュース)してUコン用として使う


燃料テストはここを出発点としています。
ベースがRC用最新エンジンですから、燃料もRC用最新で・・・・・

たとえば、OSのヘリ用エンジンなんかUコン用に改造すれば、わざわざ海外のエンジンを使わなくてもいいハズ。
設計者が日本人ですから、改造のポイントやノウハウの入手も可能かもしれません。


トルクをアップさせるには・・・・


ニトロメタンは燃焼時に酸素に変化します、これは排気量アップとイコール?
同時に気温変動による空気密度の変化にも強くなるハズ、そして結果的に混合気をリッチにできる・・・・・
しかし、内燃機としては効率があがるので2STでは回転数アップにつながりUコンスタントには向かない・・・・

しかし圧縮比を下げれば、排気量アップのメリットであるトルクアップのみに繋がらないかなぁ〜〜
圧縮比アップは即トルクアップに繋がるが、同時にレスポンス向上でピーキーな性格へも変ってしまいます。
どちらにしても所詮はバランスなので、長所・短所があるにしても従来にはないバランスポイントに挑戦する価値はあるかもしれません。

2ST15CCに30%メタン食わせて、圧縮下げればよりリッチでトルクフルでマッタリ回転させられる?

Uコンスタント屋さんはニトロメタン嫌いが多いですが、使いようによっては・・・・・



オイル粘度について・・・


KK18をイジリ回しているときのこと、
オイル15W(YP30)から5W(ヘリスペシャル30)に変えたところ、回転がネバルようになり横8の逆宙でのフケ上がり等がなくなり大変飛ばし易くなりました。
燃料タンクの高さも同時に色々変えているので、一概にオイル粘度の問題のみとは言えませんが・・・・

15Wから5Wに変えると、燃料サラサラになるのでクランクするとコンプレッションが少なくなるのが分ります。
エンジン(ENYA20)によっては始動性が悪くなるのも実感できたり・・・

基本的にオイルの性能が確保できれば、低粘度なほどイイ?、でも同時にコンプレッションも多少下がる(ABCなら関係ない?)のでどうか???

注目したのは流動性

ポンプ給油でなく、自然給油?のUコンでは燃料のほんの微妙な流動性により回転が変化する可能性があるかもしれない・・・・
はじめはそんなバカな?と思ってましたが、2ST15CCでの燃料供給の問題やKK18をイジルうちに燃料の流動性が問題かぁ〜〜?・・・

低オイル化でも同様の変化が起きるかもしれませんが、Uコンは低負荷とは言えない部分があり、アルコール燃料の低オイルはエンジンを壊す可能性があるんじゃないかと・・・・
オイル含有量はそのままで低粘度化するのがイイ?・・・

RCヘリ用エンジン、燃料に注目していてフト考え付いたんですが・・・・