Uコンと言えばやっぱ、レースでしょ!



KK16を鍛え直しちゃる!



3個目だぁ〜〜


エアレース始動


ルール改正によりエンジン改造は不可、ノーマルでの勝負となりますが、
そこはアナログ、いくらでも改善ポイントはあるハズ・・・
削ったKK16は、冬場に27秒台がでているので
それを目標にノーマルKK16を鍛えなおしちゃるで!



今回は時間をかけて、じっくり取組みます。
独断と偏見に満ち溢れた、○●チューニングを展開

エンジン好きの方々はお楽しみに

合わせて機体製作も同時進行、
前回は勝つためには手段を選ばず、ルールを逆手に取り、正々堂々と違反しましたが、
今回はルールに沿った機体製作に照準を合わせ、どうすれば勝てる機体になるのかを追求
ルール改正で次回レースはダンゴ状態、より熾烈になるのは必至


秀和工業が無くなった今日、KK16の供給は時間の問題・・・・
コレクターズアイテムになる可能性を秘めたKKシリーズ



ホレ!そこのオッサン、スグ買ってレースしなくちゃダメよん



再始動性を考える


レースでは、どんなに高速で飛ぶ機体でも
再始動しなければ勝てません
その前にスタートの始動がありますが・・・・

レースでよく見られるのが、ピットインしたら再始動しなくてパァ〜〜
最悪なのは、スタートでなかなか始動しないパターン
飛行スピードでタイムロスを解消するのは大変ムズイ!



スタート始動とピットイン再始動は同じ?


じつはぜんぜん違います。


スタート始動性を良くするには?


ブレークインで決まる
エンジンはムダなフリクションが溢れています
つうか、圧縮に必要なピストン・シリンダーの最適フリクション以外すべて必要ありません。
フリクション(抵抗)は始動性に大きく関わっているのはスタントエンジンではおなじみ
徹底したブレークインと分解してアタリを見る
KK16はABCタイプのシリンダー・ピストンですから
新品ではギシギシ・ギュウギュウ言うほど堅い
低温での長時間ブレークインが必要になります。

燃料タンクの位置で決まる

09タンクは容量が小さい上、
燃料カットオフなんかを付けると
シリコンパイプが小径・ロングになり、
結果、燃料供給が甘くなりがち
スタート始動の燃料供給は重力に頼るしかない、そして

スタート前、ウォームアップがこの問題を深刻化させる・・・・

コールドスタートはチョークじゃぶじゃぶで始動、
時間制限は1分ですから余裕があります
始動して様子見、15秒も回せばOK
燃料カットONでエンジンストップ!

ここで問題発生!

機体から手をはなしてスタート合図を待ちます
5・4・3・2・1・GO〜〜〜
燃料カットOFFにしてクランク!クランク!


OFFにしたと同時に燃料供給が適正にされるか?


燃料タンクはマウント面から15mm上げてマンヨ。
経路が長くなる問題を高さでキャンセル?
燃料フィルターは不要・・・
木村のレース、準決勝でゴミでエンジン不調になりました。
この程度のフィルターはオマジナイにしかならない
レースごとにタンク内洗浄と補給用チョークポンプを汚さないようにする
これでトラブル回避はできるかな・・・・

タンクを高くするのは

飛行中は抵抗が減るので、エンジン回転は上昇
より多くの燃料が必要になることに対応する必要が・・・



タンクは出来る限り内側に付けマンヨ
本当ならニードルスプレーバーより内側に付けたい・・・

見てのとおり、燃料パイプが長すぎ!
ここも新作では見直し必要


ピットイン再始動性を分けるカギは?



自分自身、ラットレースの経験はみなさんご存知のレベル
ところがKK16は再始動で苦労したことがありません
そんなもんで、なんで再始動しないのか考えたことが無い

原因は、バチが当たった?、運が悪いから?、日頃の行いが悪い、
メカの性格が悪いから、陰口叩くからよ、デブだから?、ハゲだから?


そして「ヤッパ、オレは天才だよ」


などとマジで思ってました。


冗談さておき、「絞ると掛からなくなるゼ!」


よく言われてます。
最初はその意味よく分りませんでした
通常のUコンでは、全開ピークパワーで飛ばすことはありません。
ニードル絞ればパワーが出ることくらいは分ってましたが
絞ると再始動しなくなるのはナゼ?


ピークパワーを出すと、エンジンが高温になりスリーブが膨張
圧縮が抜けてスカスカ・・・・
一度エンジン停止して再始動がハンドクランクではムズイ
高温があるレベルを超えるとプラグが溶けて切れる


これが正解


ABCエンジンてナニ?

A・・・・アルミピストン
B・・・・真鍮(ブラス)スリーブ
C・・・・クロームメッキスリーブ

では、真鍮の膨張率がアルミより大きいので、
運転温度が高温になり過ぎると、スカスカ

しかし、エンジンはスカスカなほど高回転(フリクション減るから)になる
ところが、一度止まると・・・

理想はAACエンジンかな・・・・

A・・・・アルミスリーブ

アメリカのJETTエンジンはAACみたい・・・



ポイントは温度管理


理屈が分れば、方法論はいろいろありマンナ!


ノーマルエンジンでも、燃料・プラグの組合せに勝利の方程式が・・・・
木村の大会は真冬ですから条件は有利、あらゆる角度から検証しましょう。



エアレース対応ケミチューン


http://www.hpiracing.co.jp/contents/microlon/microlon_test2.html#shiomi2


エンジン無改造のエアレースですが、残された道はまだまだ・・・・
燃料系・潤滑オイルには制限がありません

個人的にはオイル添加剤や世間で評価の高いケミチューングッズ関連は
一切信用していません。
このてのグッズ、大好きな方々イッパイいそうですが・・・・

ただテフロンオイルについての効果は身に沁みて実感してますが・・・


話の発端は、


FF系爺様がたと熱いUコン話の最中、

「KK16イジらないで、速くする方法ないですかねぇ〜〜」


B級スピード日本記録保持のK爺様が



「マイクロロン使えばぁ〜」



「あれ、よくカー雑誌に出てますよねぇ〜〜」
「スゲ〜高価でしたっけ?」
「あんなモン効果あるんすか?」
「それにアルコール燃料に馴染むんすか?」


「えぇ〜〜、オマエ知らないのぉ〜〜」



EY爺様も


「エンジンにマイクロロン注して、よく馴染ませればOK」
「ただプラグに付くとダメだよ」


エッ・・あなた方なんでそんなことまで知ってるの?

さすが長生き・・・



でもほんとにホントかよ? 


マイクロロンて一体ナニ?


HP見るといいコトずくめ、
ところが詳しい原理や成分についての記述は・・・・・


「これ中身はナンすか?」


EY爺さん曰く


「コカコーラと同じ」



つうことで実際にデータとることにしました。

ワイヤー・モーター軸受けベアリングにも良さそう?


お楽しみに・・・・・





余談・・・


○●流エアレース戦法



はじめに・・・・


パイロット? or メカ? どっちがオモロイ?


パイロットのスキルは

離陸・水平(2M)・着陸ができればOKなんですが・・・・
ポイントはよそ見しながら安定して飛ばすスキルが求められます。
ハンドルをしっかり持って目を機体から離して飛ばす練習が必要
つうか、レース中は刻々と変わる状況判断が求められ
自分の機体を見るのではなく
同時飛行の相手機体・パイロット・自分のメカと相手メカを絶えず観察する必要が
自分の機体は離陸・相手の追い越し、着陸以外見る必要がない
パイロットは機体の上下コントロールのみで減速・加速ができないので
追い越しや突然離陸してくる相手機をかわすスキルが求められます。
できるだけ早い段階での認知がポイント
飛行中パイロットはスタントのように、その場をグルグル回るのではなく
仮想のセンターポールの周りを走りながら飛ばします
走りながら一連の認知・判断・動作を繰り返すのでムズイ
運動量多く、ヘトヘトになる・・・・

燃料カット・グライド・着陸はひたすら練習するしかありません
グライドはフロントステップ(前進)でランニングウイップ
ここがスタントとは全く違います
メカのいるピットに確実に機体を滑り込ませる・・・
地面に目標(帽子・タオル・線引き)をつけその場所にハンドルを持ってくる
理屈ではなく練習・練習!


写真:解説 ディーゼル猿人さん

左:F2Cのパイロット しゃがんだ姿勢から徐々に立ち上がり、左回りに前方に走り出します。
ハンドルを持つ手は、外に突き出します。スタート直後の機体はパイロットの正面にはなく、右後方から遅れてついて来る感じです。
F2Cのパイロットは、バック・ステップを使いません。

※現在のF2Cルールでは、「ピットイン中のパイロットは、左・右どちらかの手を地面に付ける」となっています。
「ハンドル、あるいはハンドルを持った手」ではありません。写真のしゃがんでいるパイロットは、ルールに従って左手を地面に付けています。

右:F2Bのパイロット 機体は体のほぼ正面。飛行中も真正面でないにしろ、機体を最も見やすいポジションを取り、
機体の正確なコース取りに努めます。テンションが必要な時は、バック・ステップします。







メカのスキルは・・・


燃料給油・エンジン始動・再始動をすばやく行う。
メカがニードル決めるので責任重大、エンジンの観察力が求められます。
機体キャッチのスキルも必要
エアレーサーは翼をつかむとブッコするので機首を片手で捕まえます。
皮手袋とパットを組み合わせれば痛くありません。
ピットグローブや給油ポンプの工夫も大事


どっちがオモロイ?

パイロットはUコン満喫、同時飛行でグルグル走って
相手の機体を追い越すときには快感爆発
レース中は状況判断に大忙し、すべてを忘れて没頭できます。
メカのニードルセットはワイヤーテンションに現れ、
興奮すると「もっと絞れヤァ〜〜」叫びたくなります・・・・
100周まわればヘトヘト・・・・大笑い!


メカはスタートでエンジン一発でかかるとエクスタシ〜〜
機体がグライドしてくると、ゾクゾク・・・・
キャッチして給油・一発始動なんかしたら快感爆発!


レースの組立はメカの仕事?


レースを冷静に判断して相手を見ながら組立てる面白さはメカにあるかな?
ピットインタイミングやニードルセットにエンジンチューン?
ここがオモロイ


結論・・・6:4でメカがオモロイ?





エンジンチューン?


ノーマル仕様ですが、悪知恵駆使してできるだけパワーアップを狙います
エアレースでは速い機体ほど自滅する可能性が高くなります
理由は相手を追い越すときに事故が起こる可能性がデカイから
ではなぜパワーアップをめざすのか?
それは余力をつけるため、
レースは水物やってみないとわかりません、
ラソンでもどのポイントでスパート掛けるか、それと同じ
初めから全開では自滅する可能性が高い
相手に対して自分がどれだけ余力があるかが大事



ポイントは始動・再始動の時間

ノーマルワンメイクのレースですから、スピード差は大してつかない
始動・再始動で10秒相手よりかかったらその差は飛行では取り戻せない
ブレークインを入念に行い、練習を重ねて時間短縮を目指します

始動・再始動ができないと、作戦・戦法云々は問題外・・・

機体製作・調整編でも書きますが
燃料供給系統のチェックがポイント



タイムトライアルでは・・・


速いとこ見せてやろうなんて思っちゃダメ
全開くれて、トップタイムなんて必要なし
ワザと遅めで、相手にアイツは遅い?と思わせるくらいがイイ
目指すは予選B組み
ここでは、他人の飛行をよ〜く観察して
猫被っているヤツとか、一緒にやるとトラブルに巻き込まれそうなヤツとか
マズイのは練習不足のパイロットのチームとやること・・・・
次の予選組合せを睨んでジックリ観察



予選では・・・


予選B組ですからもちろんトップを目指すんですが
大事なことは、
ブッチギッてやろう、なんて思わないこと
レースタイムは重要ですが、勝負はほんの少し速いだけも勝てる
ほんの少しがポイント!
レース中のトラブルは追い越しで多発します
相手のスピードをよく見て、ニードル合わせます。
メカは全開でぶっ飛ぶ機体を見るのは快感ですが、
パイロットは機体が速ければ速いほどプレッシャーになり
ましてや自分だけ速いとタイヘン
単独練習は全開でやりますが、同時飛行では相手に合わせた
レース運びがポイント、これでパイロットにも余裕が生まれます。
同時飛行ですから、メカはピットインで再始動後、
いきなりリリースせず、近くに飛行中の機体がいないことを確認・・・・
離陸直後のトラブルも多発します。
ここでも余力がモノを言う、
僅少さでの勝ちを狙います。

予選A組はたぶん最初から全開でしょうから
気が付けば自滅組みも出て
勝負がやり易くなってることを期待しましょう。



決勝では・・・・


勝利の方程式その1

予選A組はやる気マンマン、最初からみなさん全開!
1・2争いは熾烈
3位のチームはゴーイングマイウェ〜
事故は3機が縦一直線に並んだ時起こりました。
1・2ともワイヤー絡んで接地・・・・・
3位のチームが堂々勝利

決勝はA組勝者とB組1・2位の組合わせ

この場合、ニードルそこそこでスタート、前半50周まではノーミスところが・・・
必ず我慢しきれずニードル絞るチームが出てきて再始動しなくなる
そしたらチャンス到来、
興奮しても熱くなったら負けはきまり!

余裕のピーク一歩手前でかっ飛びブッチギリ!





勝利の方程式その2


予選A組はノーミス順当なタイムでゴール
こうなると、タイム勝負で決勝進出が決まる

予選B組でトップでもタイムが3位以内でないと・・・・
そこは余力で勝負、なんとか3位で決勝進出

決勝スタートはピーク寸止めで開始します
1・2位チームはあわてふためき、ピットインでニードル絞りはじめます。
レース中盤、勝てないことがわかった相手は、
イッキに勝負に出ようとします。
とうとうピーク全開で飛行開始、
そこは慌てず、ニードルは変えません
バンバン抜かれはじめますが・・・・・・
次のピットインで給油した相手機は二度と再始動しませんでしたとさ・・・・


それを尻目に余裕で勝利!


けして速いだけでは勝てないエアレース





木村模型Uコン大会のレギュレーションが発表


詳しくは長万部爺さんのページ   http://tencaichi.zero-yen.com/



KK16チューンナップについて


クランクケース・クランクシャフト・コンロッド・ピストン・スリーブ・ヘッドに関しては
削り・充填・他のパーツに交換等はできません


クランクケース選別(詳しくは後日)はOK


アタリ取り・磨き・すり合わせはOK


マフラーは外観変更は不可(中身はOK)・・・・


ベンチュリー・ニードルバルブ・ガスケット調整はOK


ただし、スリーブの下側にガスケット入れてタイミング変更は不可


燃料・プラグ・ペラ・薬物ドーピング(ステロイド注射)はOK



つうところが全容デンナ!



OK部分がイッパイあり、十分チューンナップ可能



機体選定と改造範囲


レースであるため、重量・空気抵抗は小さいほど有利
規定では09もしくは15セミスケールなんですが、
迷わず09の機体から選びます

超ベテランの方で15クラスの機体での挑戦を期待しますが・・・・


09クラスの機体を考えると、一番有利なのは



スピットファイア〜でしょうか


理由は翼端形状とリブの枚数からくる空気抵抗の低さ?・・・・


翼端形状を薄くできるのはメリット
どんぐりの背比べ状態であることを考えるとポイント高い
市川さんもスピットファイアを製作されています。


なんですが、今までの流れで



飛燕に決定!



改造範囲


主翼の平面形状は変えられない

前のレースで翼端形状を丸く大きくしてバルサブロックで滑らかに整形して
低抵抗化を図ったんですが、長万部爺さんより厳重注意がありました。


機首を短くするのはOK


09の機体そのままでKK16を搭載すると極端なノーズヘビーになり
重心位置が主翼前縁付近まで移動
エンジン回っているときはなんとかOKでも
エンジン停止でペラ後流がエレベーターを叩かなくなると
機体は石ころ状態になり、コントロールがムズイ
地面効果を使わないとアップ引いてもストンと落下
水平尾翼を大きくしてエレベータをデカくするか(これは不可)
かなりのウイップとグライド操縦技術でカバーしなくては・・・
09の機体(軽量)ですからエンジン止まればテンション無くなり
ワイヤーが巨大抵抗になりコントロールどころでは・・・

初めてラット機飛ばしたときあまりの操縦性に唖然とした・・・
スタント機のようなワケにはいかない

重心位置を設計図位置に近づけるためには
テールに大量30g以上のウエイトを積むか
ノーズを短くカットするしかありません

ノーズカットはOKが出ています
しかし、側板を無くしたような形状はダメ、
機体のプロフィールを維持したものであること

側板をカットしてオープンにすると整備性があがり扱い易くはなるんですが
同時に空気抵抗も大きくなるのであまり得にはならないかな

その他水平・垂直含めキットの材料で作るのが前提



エレベーターは両側使用で行く

ラットレーサーではエレベーターは外翼側のみが普通
理由はエンジンカットしてグライド中アップ引いてもワイヤーが弛まないように考えられた

自分の機体は過去2機ともリンケージの関係から内翼側のエレベーターのみ可動で作りました
実際ワイヤーが弛んでコントロールし難いことはほとんど無く
気にすることないかな・・・・
しかし片側だけのエレベーターでは操縦性が鈍くなるのは明らか
今回はキットどおりのエレベーターで操縦性がよくなるかテスト
グライド中の操縦性向上はパイロットの負担を減らせる上
バタバタ動かしてブレーキを掛けることも狙って・・・


脚・タイヤについて


脚はラットレーサーにとって最重要部品


頻繁に離着陸を繰り返すため強度・剛性が必要
離陸時に前のめりでペラが地面を蹴ったり
内側に入り込まないよう

着陸時に転覆せず、バウンドしないように

取付け位置・方法はノウハウのかたまり・・・・


消耗品ととらえ、ヘタリ交換やグランド状態をみてその場で違うものにチェンジも前提


皆さんもエアレースしませんか、オモロイですよ。